インフルエンザ

インフルエンザ予防接種

インフルエンザ予防接種には4,000円(税込)の費用がかかります。
インフルエンザワクチンは毎年供給量が変動するため、前もってお問い合わせください。
下記のような方でもご遠慮なく当院までご相談ください。

  • 通りすがりにインフルエンザの予防接種を受けていないことを思い出した
  • 定期検診の際にインフルエンザの予防接種も一緒に済ませたい
  • 土曜しか時間が取れないが予防接種を受けたい

よくある質問

こちらの病院では何歳からインフルエンザの予防接種ができますか?

当院では、3歳以上(幼稚園生以上)を対象としております。
ご自身と子どもも同時に接種を済ませたいという方もいらっしゃるかと思います。当院では可能な限り多くの患者様を対象にしたいと考えておりますが、上記の通り3歳以上(幼稚園生以上)が対象となることをご理解ください。

インフルエンザの予防接種の投与量
6か月以上3歳未満の方 1回0.25ml 2回接種
3歳以上13歳未満の方 1回0.5ml 2回接種
13歳以上の方 1回0.5ml 1回接種

※2回必要な場合は、4週間以上経過してから2回目を接種します。

となっており、3歳未満の子どもは投与量が異なります。また、注射を怖がって暴れてしまい万が一のことがあっても、当院では対応が難しいため、小児科で接種をして頂くようお願い致します。
繰り返しとなりますが、3歳以上(幼稚園生以上)が対象となり、接種費用は年齢問わず一律です。

横浜市でインフルエンザの助成制度が適用される条件を教えてください。

65歳以上もしくは60歳以上で特定の疾患を患っている方は助成制度が適用されます。 横浜市のHPの記載によると、横浜市内に住民票があり、接種日時点で以下のどちらかに当てはまる方が対象となり、2,300円で接種が可能です。

  • 65歳以上の方
  • 60歳以上65歳未満の方で、呼吸器、心臓、腎臓の機能もしくはヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に1級相当の障害をお持ちの方
    ※なお、適用対象の判定にあたっては、接種時の年次ではなく接種日時点の年齢を考慮する必要がある点にご注意ください。
  • 明日が65歳の誕生日の方
    ※誕生日を迎えてからでないと助成対象とはなりません。

接種当日は以下をご持参ください。

  • 氏名・年齢・住所が記載されているもの(運転免許証、健康保険証など)
  • 60歳以上65歳未満の方で、障害者手帳や診断書といった障害レベルが判断できる書類

なお、上記に該当する方でも以下の場合は接種費用は発生しません。

  • 生活保護を受けられている方
  • 中国残留邦人等の法律に基づき支援給付を受けられている方
  • 市県民税非課税世帯の方

インフルエンザワクチンの製造方法と効果の現れ方について教えてください。

インフルエンザウイルスを卵に注入し、卵の中でウイルスを繁殖させることでワクチンを製造します。
ウイルスを繁殖させた卵をエーテルで処理した後に殺菌し、ウイルスの殻(HA)のみを取り出します。ウイルスの残りかすのようなものがワクチンだと思って頂いて構いません。インフルエンザワクチンを接種することで意図的に起こった弱い反応を免疫細胞が察知します。そのため、本当のインフルエンザウイルスが体内に侵入した際に、感染防止もしくは重症化リスク低減の効果が期待できます。

インフルエンザワクチンを接種できないことはありますか?

体調不良の方、37.5度以上の発熱がある方は別日に接種して頂きます。
前述の通り、インフルエンザワクチンを接種すると意図的に弱い反応が起こり、免疫細胞に察知させる仕組みとなっています。発熱がある方は、何かしらのウイルス・細菌に対して免疫細胞の反応が起こっていると言えますので、そのような状態でワクチン接種をしても効果が不十分となる恐れがあります。また、別の疾患を患っている方、体調不良でお薬を服用している方についても免疫が落ちている状態ですので、ワクチン接種をしても効果が不十分となる恐れがあるだけでなく、かえって体調不良を悪化させることも想定されます。したがって、体調が万全で発熱していない時に接種して頂ければと思います。

卵アレルギーがあるとインフルエンザワクチンの接種はできないのでしょうか?

かなり重度のアレルギーでなければ接種可能です。
インフルエンザワクチンを作る際には鶏卵を使用するため、卵アレルギーをお持ちの方は注意が必要です。しかし、医療技術の進歩によって、ワクチンに含まれる卵成分は極わずかになっています。したがって、卵が入った食べ物を食べても特に症状が出ない方は大きな心配は無用です。なお、卵が入った食べ物を食べて多少なりとも症状が現れる重度のアレルギーの方(特に小児)は、接種可否の判断のため総合病院を一度受診して頂きたいです。また、日本ではインフルエンザワクチンの接種でアナフィラキシーを起こしたという事例は無いと言われています。

インフルエンザの予防接種は毎年受けた方が良いですか?

インフルエンザは毎年違うタイプが流行する特徴があり、ワクチンも流行を予測して毎年違うものを使用していますので、毎年の接種が必要となります。
インフルエンザはA,B,Cの3種類に分けられますが、感染力が強いのはAとBです。
インフルエンザは、ウイルス表面のたんぱく質がマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)の2タイプに分けられるため、毎年流行するタイプが異なると考えられています。特に、A型には、HAが16タイプ、NAが9タイプ存在するため、合計144パターンが考えられます。インフルエンザはこのように複数のパターンがありますが、世界中の情報を基に毎年WHOが予測する流行パターンを参考にして、日本でもワクチンの製造種類を決定しています。

インフルエンザの予防接種を打つ前に感染してしまったらワクチンは打たなくても良いでしょうか?

インフルエンザには複数の種類がありますので、感染した方でも予防接種を打つことは有効です。
今年はインフルエンザにかかったからワクチン接種はしなくても良いと考えている方がよくいらっしゃいます。しかし、インフルエンザは144パターンも存在するため、年によって流行するものは異なります。当院の経験上でも、同じ年に複数回インフルエンザに感染する方を多数お見かけしております。現在は4価ワクチンというものがメジャーですが以下のように複数の種類が混合したものですので、一度感染した方でもワクチン接種の意義は大きいと思われます。

  • インフルエンザウイルスA型株(H1N1株とH3N2株の2種類)
  • インフルエンザウイルスB型株(ビクトリア系統株と山形系統株の2種類)

インフルエンザの予防接種をいつ済ませればよいでしょうか?

10月中旬〜12月末までがベストです。
インフルエンザが流行する時期はその年によって変動しますが、概ね12月前後から流行が始まり、1月〜2月頃にピークに達し、3月頃に収束する傾向にあります。
なお、インフルエンザの予防接種の効果が出るまでに、人によって多少の違いはありますが概ね2週間〜5か月程度必要と言われています。したがって、10月中旬頃から接種を検討されると良いでしょう。10月に接種を済ませれば流行期に当たる3月まで効果が持続すると考えられますので、適切な時期と言えるでしょう。また、流行がピークとなる1月までには接種を済ませるべきであり、遅くとも12月末までの接種が望ましいでしょう。

予防接種で副反応の心配はありますか?

20〜30%の方は以下のような副反応が起こる恐れがあります。

  • 頭痛
  • 発熱
  • 倦怠感、悪寒

上記は予防接種によるもので、インフルエンザに罹患したものではありません。インフルエンザの予防接種は、ウイルスの死骸を体内に注入することで免疫を獲得することを目指す不活化ワクチンに分類されます。したがって、接種後に発熱したとしても免疫反応が原因ですので、他人への感染の恐れもありません。
なお、予防接種の効果が出るまでに2週間程度は必要となりますが、効果が発現するまでにインフルエンザに感染するケースは想定されます。
また、20〜30%の方に見られる副反応として、注射部位に以下のような症状が出るケースが挙げられます。

  • 発赤
  • 紅斑
  • 腫脹

上記はインフルエンザ以外の予防接種でも発生することがあるもので、インフルエンザに限ったものではありません。ほとんどの場合は接種後数日もすれば自然と改善されるものですので、大きな心配は必要ありません。

インフルエンザの予防接種後に気を付けることはありますか?

飲酒や激しい運動はお控えください。入浴はいつも通りで構いません。
上述のように、接種後に発熱や倦怠感といった副反応が起こる恐れがあります。飲酒や激しい運動によって副反応のリスクが高まりますので、接種後24時間はお控え頂くようお願い致します。また、歯科医院で歯を抜くことも控えた方が良いでしょう。入浴についてはいつも通りで構いませんが、接種部位を必要以上に触らないようにしてください。

妊娠中にインフルエンザの予防接種は受けられますか?

妊娠中の方こそ予防接種を強くお勧めします。
上述の通り、インフルエンザの予防接種は、ウイルスの死骸を体内に注入することで免疫を獲得することを目指す不活化ワクチンに分類されます。したがって、予防接種によって胎児に悪影響が及ぶ心配はありません。むしろ、妊娠中もしくは出産直後にインフルエンザに感染することの方がリスクは大きいでしょう。高熱を出して体調がすぐれない状態では胎児に悪影響が及びますし、出産直後に感染してしまうと当然ですが赤ちゃんのお世話が難しくなってしまいます。お腹の中の子どものことを最優先に考えて、ぜひ予防接種をご検討ください。

インフルエンザの予防接種の効果はどの程度ですか?

感染予防効果は50〜80%とされており、仮に感染しても重症化リスクの低減が期待できます。
予防接種をすると、メモリーB細胞と呼ばれる免疫細胞がインフルエンザウイルスを記憶し、本当のウイルスが体内に侵入した際に早期に免疫反応が起こり、ウイルスを退治しようとします。毎年予防接種の効果にはばらつきがありますが、概ね50〜80%程度は見込めると考えられています。なお、感染を完璧に予防することはできないため、インフルエンザの流行時期に発熱などの症状が出た場合、インフルエンザの可能性がゼロではないということにはご注意ください。しかし、仮に感染したとしても、予防接種によって早期に快方に向かう可能性が高まるため、重症化リスクが低減すると考えられています。

まとめ

インフルエンザは例年冬の寒い時期に流行のピークを迎えます。また、二次感染のリスクもありますので、ご家族や職場の同僚にも迷惑をかけてしまう恐れがあります。
これまでインフルエンザにかかったことがない方でも、いつ感染してもおかしくないものです。ご自身と周りの方が安心して過ごせるように、予防接種を前向きにご検討頂ければと思います。

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